ご注意:この記事は2010年10月1日現在の情報に基づいています。
自転車は二酸化炭素を排出しないクリーンな移動手段として、また健康維持やメタボ対策として注目が集まっています。自転車通勤や自転車通学をする人も増えていますが、それに伴って自転車運転中の事故も増えています。交通事故件数は減少傾向にある中で、自転車と歩行者の事故は10年間で3.7倍に増え、加害者である自転車運転者が数千万円もの高額な損害賠償の支払いを命じられるケースもあります。
<自転車事故の例>■女子高生が夜間、携帯電話を操作しながら無灯火で走行中、前方を走行中の看護士の女性と衝突。衝突された看護士には重大な障害(手足がしびれ歩行困難)が残った。損害賠償額は5000万円。
■男子高校生が朝、自転車で歩道から交差点に無理に進入し、女性の保険外交員が運転する自転車と衝突。保険外交員は頭蓋骨を骨折し9日後に死亡した。損害賠償額は3138万円。
■成人男性が夜間、前照灯のないマウンテンバイクで走行中、飼い犬を散歩中の短大非常勤講師と衝突。衝突された短大非常勤講師は重大な障害(後遺障害1級)を負った。損害賠償額は2581万円。
また、自転車は運転者が思っているよりスピードが出るものです。オートバイと違って自転車はヘルメット着用が義務付けられていないので、運転者の怪我も重傷になりがちです。後遺症が残ったり、最悪の場合には死亡するリスクもあります。
このように自転車事故でも他人に怪我をさせたり死亡させたりして何千万円もの高額な賠償責任を負ったり、運転者自身が大きな怪我を負う可能性があります。自転車だからといって馬鹿にせずに、自転車事故をカバーする保険に加入することをお勧めします。